世界一初恋「第12話 After a storm comes a calm. 」
仕事と恋愛がバランスよく描かれた作品である。
全員男性で構成される少女漫画部門。そして、その全員が同性を好きという、現実ではあるかもしれないがそうそうなさそうな世界が話の舞台。
最近ではメジャーになってきた、同性同士の恋愛であるが、実際のところ、どのような感じなのか、わからないことばかりであった。この作品では、好きな相手に対し、嫉妬してしまう所や、突然出会って緊張してしまう所など、異性同士の恋愛と同様の部分があり、共感できるところが多かった。
暴君だけど、仕事のできる高野さん。今回心に残っているのは、自分が少女漫画の編集者に向いているのか悩んでいた律に対して言った、「本当にできないと思ったら、今までの仕事はまわしていない」という一言である。この言葉は、今もそして、昔から期待していたということを意味しており、上司にそのような言葉をもらえたら、悩みなんて一気に解決するんだろうなと思った。そんな高野さんだが、恋愛では、律に振り回され、思うように舵をとれていない。仕事では完璧な高野さんが、恋愛では、色んなところで躓く、という対比が見ていてとても面白い。
他方、律はと言うと、仕事も恋愛も一生懸命。恋愛の場面の一生懸命は、高野さんへの思いを消そうと一生懸命という意味の一生懸命だが。好きなのかもしれない、けど、過去の事があるから正直になれないという心の動きが上手く表現されていて、思わず感情移入してしまった。
このアニメは、感情の出し方がうまく、いつの間にか引き込まれるような、大満足の作品である。